祈りの森 眠りの谷

「毎日の生活そのものが祈り」へ思い至った物語りです…⚮̈

「ダンゴムシに心はあるのか」(1)



2020年7月 真夜中
Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」を観ました。
『ダンゴムシに心はあるのか』


障害物にぶつかると
左右左右左右…と避ける
〝交換性転向反応〟
ダンゴムシには脳が無く
体じゅうの神経が機械的に
その反応を調整している


左右左右…としか
無限に動けないような装置
〝無間地獄〟迷路にダンゴムシを入れる
…ずっと続けていると…
乾燥すると死んでしまうため
普段だったら危険で行わない、
壁を登る、という行動に出る。
「えっ! それありなの?」的な
予想外の行動は
〝心〟の仕業に違いないのでは、という
内容でした。


〝隠れた活動部位〟を
〝可能性〟と表現していて…


可能性?
良いことばかり、なのかなぁー


脳で考える知性や
感情、意志が〝心〟じゃなかったの?
ドロリと濁った気分が残りました。



睡眠障害で病欠になった直後は
私より主治医の先生や上司が

私が一人暮らしであることを心配し、
母と同居することにした時には
「良かった!」と喜ばれたものです。


休職が続く日々
〝迷路〟に入り込んでいる…
だんだんと自覚できました。
更年期の生理不順が重なり
他人にどうにも説明できない、
ひどく苦しい時期もありました。


私、まずいかも…



番組に出演されていた先生の本を読みました。


〝交換性転向反応〟は
『ヒトからゾウリムシに至る
広範囲の動物種で観察される』


『強い心を鍛えるのも、優しい心を育むのも、
「隠れた活動部位による行動の抑制力の鍛錬」
ということになります』


『動物の心はあくまで自律的に
さまざまな要求を抑制しています。
このことは、それらの欲求を
潜在化させることでもあります』


難し〜い(T_T)


…今の私にできることは?


〝未知の状況〟に
出くわさないようにすることだ!
(仮定)


自分の抱える恐怖や不安と
ガッツリ、
向き合うことになりました。


ぷか…⚮̈

「アゲハチョウのお話」エピローグ


現在、私の部屋には下宿人がいます。

柑橘類三姉妹
〝キャッツ🖤アイ〟
愛ちゃんは
緑肥レンゲに埋もれています。


「〝彼女たち〟、
玄関に置くのやめてよ🌀」
70代女性同居人のイライラ声に
カチッ⭐︎  応じてしまった。


「〝三姉妹〟には
春まで、
私の部屋に泊まってもらう!」
〝三姉妹〟といえば
〝キャッツ🖤アイ〟‼︎
(50代だからこそ🖤)


レモン、シークヮーサー、金柑
また、名付けてしまったぁ…

YouTube
ガーデニングチャンネル
カーメン君のご教示通り
耐寒性が弱い柑橘類の若苗
半透明タイプの不織布で防寒
強風の夜に家の中に入れた際、
ずっと室内で良っか!と。


なぜ、わざわざ、
高層な我が家の、
小さなはっさく?の植木鉢に
卵を産みに来るのか?
これも、
私のアゲハチョウの謎のひとつ。
同居人のおぼろげな記憶だと
チョウ自身を見ない割に、
何回か
はっさく?の枝で
終齢幼虫を見かけたらしい。


ナミアゲハ
大ちゃん小ちゃん一族のDNAに
プログラミングされているのでは?
あそこは穴場だぞ!と。
そこに考え及んだら
→大ちゃん小ちゃんの親族や子孫を
「また
卵を産める場所が無くなっている💦」
なんて失望させたくない!


居ても立ってもいられない。
すぐ購入(^^)


『常に橘の木に成る。
あるいは

曼椒(ほそき=サンショウの木)に生る。
大きさ頭指ばかり。
その色、緑にして黒まだらなり。
そのかたちは蚕に似れり』


橘や山椒(サンショウ)など
柑橘系の木にいる。
長さは12cmくらい。
太さは親指くらい。
色は緑。黒い点がある。
形は蚕に似ている。


「日本書紀」に載っている、
〝常世の虫〟の特徴だそうです。
〝常世〟とは
神々の住む不老不死の理想郷。


その神の国から舞い降りる、
ありがたい虫。
〝完全変態〟する
死と再生、復活の象徴、
なおかつ
蝶の中でも優雅な姿で尊ばれた
アゲハチョウ。


いつか
我が家のベランダで
大ちゃん小ちゃん一族に
お会いできることを祈りつつ…
私はここにいます。


( 高校生の時、
絵が上手な同級生に
描いてもらいました。
今でも宝物です)


ぷか…⚮̈

「おかえりなさい」



アゲハチョウの謎を調べたくて
図書館に通いました。
最大の謎は
大ちゃんが
けいれんを起こしたこと。
私をパニックに陥れた
アレが何だったのかを知りたい。


何冊も調べました。
〝けいれん〟の単語には
1回も出会えなかったです。



〝ぜんぶわかる!アゲハ〟
監修された
蟻川謙太郎教授、
ご専門は〝神経〟行動学


『寝る前に箱を開けて
幼虫達を眺めるのが日課で、
そのまま寝こんでしまって
何匹もの幼虫が私の体の上を
はいまわっていたこともあったらしい』
アゲハ大好き♡
蟻川少年の微笑ましいエピソード


知ってるんだろうなぁ…
詳細に訊ねたいなぁ…


大ちゃん、小ちゃん
出発してから2週間以上が経つ。
室内で育てた場合、
3ヶ月生きていたことがあるという。
…今…どうしてる?


10月21日朝
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」


東日本大震災以来、
行方不明になった妻の
死亡届を出す決意をした新次さんへ
主人公モネのおじいちゃん、
龍己さんが話しかける。


『なあ新次、
うちの雅代だけどな。
あそこにおさまってっと
案外近くに感じてよ』


仏壇に置いてある
亡くなったおばあちゃんの写真
満面の笑顔…



『いろんなことを話したりすんだよ。
んー、へへっ…
いやぁ、さみしいことは無えよ…』


スーッと
胸の中の濃い霧に
明るい光が差しました。



どうしても捨てることができず
棚に飾っておいた
大ちゃん、小ちゃんの
サナギの殻の方へ振り向くー


〝ここにいる〟
そう、感じました。
本当に、そう感じたのでした。


蝶としての生命を全うして
戻ってきてくれた…


これからはずっと
一緒にいられるね。


あっ(^^)
ドラマの題名と同じ


「おかえり、大ちゃん、小ちゃん」


ぷか…⚮̈


P.S.翌22日の「おかえりモネ」


龍己さんが育てていた牡蠣から
橅の新芽に生まれ変わった、
おばあちゃん、雅代さん。


モネが育てた若い橅の植木鉢を
しげしげと眺める龍己さん。
「かわいいな、オイ」
モネ「あげよっか?」
「ホントかっ?」喜ぶ龍己さん。
モネ「大事にしてあげて…」
愛おしげに鉢を抱える龍己さん。


雅代さん、大好きな龍己さんと
また一緒にいられるね…うれしいね…


感無量でした。


「おかえりモネ」さん、
改めまして御礼申し上げます。
本当に、本当に、
ありがとうございました!