祈りの森 眠りの谷

「毎日の生活そのものが祈り」へ思い至った物語りです…⚮̈

「伝えたい守りたい」(3)


〝越冬蛹〟をあきらめきれず
無駄なあがき
終齢幼虫タッパーにダンボール箱を被せて
光を当てる時間を13時間に調整していました
大ちゃん終齢5日の夜
遮光しようと準備を始めたら、タッパー内に


下痢便!

↑ 飼育方法の勉強で何度も観た
おたま日記さんのYouTube動画
約40分、さながら「感動短編シネマ」です。
チョウへ育ってくれたら
どんなに嬉しいだろう…
初見時はthe endの際、号泣しました(T_T)


『サナギになる準備をするために、
体の中に残っている未消化の食べ物を
全部体の外に出したのです』
『下痢は、サナギになる直前に一回しかしません』
『サナギになる場所を探して、ウロウロし始めます』


ダンボール箱に急いで大ちゃんを移す
養生テープで補強しつつ
様子観察していると
今までにないスピーディーな動き(O_O)
箱中をグルグル回り続け

サナギになるまえの状態〝前蛹〟
自分を糸で固定し、動かなくなりました。


「ぷかさん、しぃー」
塾ついでに寄った姪
小声で口に指を当てる
「小ちゃんの葉っぱ食べる音が聞こえるよ」
…?…本当だ…
子供は、やっぱり、すごいなぁ…

食べては

眠る。


食べては眠る…


脱皮、蛹化…
黙々とこなしていく
大ちゃん小ちゃんに
心の安らぎ、
たまらない愛おしさ、
尊敬、を感じました。


姪ちゃん
伯母の幼虫ファーストを
受け入れてくれて
ありがとう



終齢幼虫な2頭
あの、ムッチムチ♡に
触れたくて
ずっとウズウズ


『決して幼虫を手でつかまないようにする』
うううっ承知…(._.)
葉に乗せての移動に徹しました


ソメイティ&ミライトワに
代役をお願い(^^)
2人の手を触りつつ


「大ちゃん小ちゃん、健やかに育ってね。
越冬蛹になって良いんだよ、
春まで守るからね」


祈り続けたのでした。


ぷか…⚮̈


P.S. 元旦9:00 Eテレ放映
「香川照之の昆虫すごいぜ!ザ・完全変態」
待ち遠しくて、もう!


大ちゃん、蛹化するための位置決定に
高速移動で1時間はかけていました。
餌場(柑橘類の木など)が
天敵から狙われやすいから
できるだけ遠くに離れたいのか?と。
(推考…答えはまだ調べていません)


カマキリ先生が
どのように越冬蛹を探すのか
とても楽しみです。

「伝えたい守りたい」(2)

小ちゃんも大ちゃんの3日後
終齢幼虫へ脱皮


『脱皮には結構な体力を消耗します』
『脱皮は命がけ』
『途中で力尽きることもあります』
人間の私から観ても
分かりやすくグッタリ。している


ナミアゲハの幼虫
なぜ、危険な脱皮行為を何回も繰り返すのか
なぜ、鳥の糞-茶色-に擬態していたのに
この最終局面でわざわざ緑色になるのか
不思議だらけです。


『アゲハチョウは
卵、幼虫、成虫は越冬できません。
越冬するのは蛹だけです』


このまま育てば10月初めにチョウになる
秋より春にチョウになって欲しい


『1〜3齢幼虫時の日長が
13時間30分を下回ると越冬する』


1〜3齢…(´-`).。oO
餌葉集めで非常に悩んでいた時期
部屋の電灯の下
どれだけ光にさらしたことか
日照時間なんて頭の片隅にさえ無かった

…〝越冬蛹〟にしてあげたかった。


↑タッパーお掃除中・チラシの上の小ちゃん
一瞬〝美味しそう〟と思ってしまい動揺(*_*)


実際「美味しい」そうです。
(食用昆虫科学研究会・佐伯真二郎さんによると)


終齢幼虫になったら2頭とも
バクバク葉を食べるように


『幼虫に水道水は毒です。
ミネラルウォーターか
カルキ抜きの水を使いましょう』


えーっ、そうなの(汗)
知ってしまったからには
せざるを得ない性分
水道水をフタをせずに15分沸騰
カルキ抜き水を大量に準備


餌葉を洗った水を翌朝
ベランダの植木の水やりに使う
鉢から蒸発した水は
雲になるんだろうなぁ…


余ったカルキ抜き水は私が飲む…

大ちゃん小ちゃんと私
水でつながっている?


「おかえりモネ」で
『水を介して森と海と空がつながっている』と


私たち生命体も
水を介して森と海と空とーみんなつながっている
実感したのでした。


「伝えたい守りたい」(3) へつづく
 ー『おかえりモネ第18週』サブタイトル


P.S.本日「おかえりモネ 総集編」放映!
DVD録画開始音を確認する、よし。
来年、時間をかけてじっくり観ることにして
ここ数日、あわただしく
同居人と正月の準備に勤しんでいます


毎年クリスマスを過ぎると
聴きたくなる曲
年末曲として秀逸、おすすめです。



『あと何日かで 今年も終わるけど
世の中は 色々あるから
どうか元気で お気をつけて』


ぷか…⚮̈

「伝えたい守りたい」(1)



餌の調達にメドがついてホッとした週末
小学生中学年の姪が母親(=私の妹)と泊まりに来ました。


お気に入りの水族館で毎度
私たちにまで強制する
姪 恒例ののiPad観察日記
逆に、私が強要する形で
姪の大ちゃん観察記録 ↑
そっけない…


「ぷかさんのおうちに行って来るね」と
今までは入り浸っていた姪が
〝ナミアゲハ幼虫2頭のおうち〟と化した
私の部屋には入らないのでした。


その日の夕方

『脱皮前は摂食行動を控え、
お決まりのポーズをとって、じーっとしている』
朝から定位置で動かなかった大ちゃんが
ピクピク震え始め
夜にはもっと
痙攣-けいれん-のような動きが間欠的に起こる
人間だったら、救急車レベルかと


『胃けいれんを起こして』
『しゃっくりしてピクピクすることがある』
胃や横隔膜があるの?


育てているお相手の、
体の構造をまるで知らないことを認識。


『けいれんの理由はわかりません。
薬害や病害の場合は落ちて死にます。
寄生されているかどうかはほとんどの場合、
蛹にならないとわかりません』
ウィルス感染だったらどうしよう…
大ちゃんと小ちゃんのタッパーを分けよう。


「ぷかさん、全然楽しくないんだけど!」
ささっと夕食後、
そそっと自室に籠った私に
〝かなりオコ〟な姪が
面と向かって抗議しに来ました。


70代女性同居人→母が
難聴のため、調整の効かない大声で
「こだわり過ぎなのよ」「疲れる」
リビングで妹に愚痴っているのも聞こえてくる…


「姪ちゃん、泊まりに来ている時に
笑えなくて、本当にごめんね。
心配で仕方がなくて、楽しい気持ちになれないの。
ぷかさん、わからないことだらけ。
ただ、出来る限りのことはしたいの」


どんなふうに受け取るかはわからない
精いっぱいの気持ちを姪に伝えました。


翌日の午前中


小休憩後、自分の皮を食べ始める大ちゃん
終齢幼虫へ。


脱皮の始まりから終わりまで
姪を呼び寄せて一緒に観たけれど


姪は一言も感想無しでした。


ぷか…⚮̈


「伝えたい守りたい」(2)へつづく
 ー『おかえりモネ第18週』サブタイトル