祈りの森 眠りの谷

「毎日の生活そのものが祈り」へ思い至った物語りです…⚮̈

冬の宿(3) Albergo invernare

(〝おかえりモネ〟
メモリアルブック・表紙)


昨年の
2頭のナミアゲハの旅立ち、
その後に起きたことまで含めて、
時の流れが奇跡に思えたのです。
それが
〝おかえりモネ〟とテーマが
重なっているふうにも感じて。



『実際の世の中は、
人間の予測できない
非連続の集まりです』
(〝プチ哲学〟
佐藤雅彦さん
中公文庫 より)


起きた物事に勝手に意味をつけ
感動物語にしてしまった。
〝美談に酔って〟いました。
今夏、目の前で親アゲハが
レモンの木に舞い降りた際、
酔いから醒めたのでした。
アゲハチョウの影に怯えるなんて。


myベランダには
複数の幼虫が食べれるほどの
新しい葉の量が無いので。
再び昨年と同様に
近所の方に金柑の葉をいただいたり、
親アゲハが近寄れないように
柑橘類の木を網で隠したりしました。
タッパー内の幼虫たち、
4頭それぞれ成長テンポが異なり、
同じ環境なのにドウシテ?


思い描いていた未来と異なった、
不自然さに募る疲労感。


脱皮が上手にできなくて
すごく心配した幼ニさん。
それでもナントカ蛹化に至り
安心した翌朝、
脱皮しきれてない蛹姿を発見し。


…ヨウジ…(笑)


私が気を揉んでも仕方がないんだ。
気が抜けて…(^^)
見守るしかないんだ、と。



『子供は育てるものではありません。
子供は育つものなのです。
大人にできることは、
子供が育つ環境を作ってあげること
だけなのかもしれません』
(〝生き物が大人になるまで〟
稲垣栄洋さん作
大和書房 より)


稲垣さんは大学農学部教授、
ご専門は雑草生態学です。
雑草関連本を読み続けるうち、
お名前でこの本を手に取ました。
幼ちゃん四兄弟で必死な最中に
この文章に出会い、
たいへん心癒されました。


ぷか…⚮̈