祈りの森 眠りの谷

「毎日の生活そのものが祈り」へ思い至った物語りです…⚮̈

祈りの旅 トルコ(4)

観測予定地の下見後、
近くの都市、
黒海を臨むホテルに到着。
夜、翌日の皆既日食観測について
ミーティングがありました。


天気予報の話から始まり…
雲が多め、かもしれない。
観測できるとは思われる。と。


ー天候のせいで観れないー
当たり前田のクラッカー(O_O)
なのに私は、曇る、とは全く
考えていませんでした。
楽観的というより想像力無さ過ぎ。


↑〝1999・8・11
トルコ皆既日食観測ガイド、表紙〟


カメラ撮影について。
〝初めて日食に参加される方へ〟
フラッシュが一つでも光ると
その場で撮影されている
全員の写真が台無しになる。
フラッシュ絶対禁止。


部分日食から始まり
皆既に近づくと
極度の緊張感に襲われるー
(ただし個人差あり)


…なんだか怖くなってきた…


「私、黒いビニールテープ
持ってきてますから、
ミーティング終わったら
フラッシュ部分、
紙を被せて厳重に包みましょ。
手伝います」


「私の写真で良かったら、
上手く撮れたのあげますよ。
ぷかさんは観ることに集中して
初めての皆既日食、
楽しんでくださいね」


隣に座っていたAさんが
微笑みながら、優しく
声をかけてくださいました。


明日、
どうか晴れますように。


当日、朝…


観測予定地小学校も
微妙な天気のよう。
定刻にバスでホテルを出発。
みんな無口、バスの窓から
空を見上げて…
心はひとつです。


皆既日食が観られますようにー‼︎


「昨日の小学校での観測は
断念することになりました。
現地の方へは
丁重に謝罪の連絡を入れます。
撮影準備時間を考慮しつつ
ギリギリまであきらめず
移動しながら
観察できる場所を探します」


ガイドさんから発表あり、
緊張みなぎるバス内。
編集部の方が中心になり、
懸命に、他ツアー隊と
携帯電話で
連絡を取り続けています。


感謝…そして…
ただただ〝晴れ〟を祈る。


↑トルコ、トゥルハルにて


ひたすら走ったバスが止まったのは
だだっ広いガソリンスタンド。
日食開始まであと僅か、
急遽観測地にて約100人の日本人、
それぞれの準備が始まりました。


ぷか…⚮̈