祈りの森 眠りの谷

「毎日の生活そのものが祈り」へ思い至った物語りです…⚮̈

「伝えたい守りたい」(1)



餌の調達にメドがついてホッとした週末
小学生中学年の姪が母親(=私の妹)と泊まりに来ました。


お気に入りの水族館で毎度
私たちにまで強制する
姪 恒例ののiPad観察日記
逆に、私が強要する形で
姪の大ちゃん観察記録 ↑
そっけない…


「ぷかさんのおうちに行って来るね」と
今までは入り浸っていた姪が
〝ナミアゲハ幼虫2頭のおうち〟と化した
私の部屋には入らないのでした。


その日の夕方

『脱皮前は摂食行動を控え、
お決まりのポーズをとって、じーっとしている』
朝から定位置で動かなかった大ちゃんが
ピクピク震え始め
夜にはもっと
痙攣-けいれん-のような動きが間欠的に起こる
人間だったら、救急車レベルかと


『胃けいれんを起こして』
『しゃっくりしてピクピクすることがある』
胃や横隔膜があるの?


育てているお相手の、
体の構造をまるで知らないことを認識。


『けいれんの理由はわかりません。
薬害や病害の場合は落ちて死にます。
寄生されているかどうかはほとんどの場合、
蛹にならないとわかりません』
ウィルス感染だったらどうしよう…
大ちゃんと小ちゃんのタッパーを分けよう。


「ぷかさん、全然楽しくないんだけど!」
ささっと夕食後、
そそっと自室に籠った私に
〝かなりオコ〟な姪が
面と向かって抗議しに来ました。


70代女性同居人→母が
難聴のため、調整の効かない大声で
「こだわり過ぎなのよ」「疲れる」
リビングで妹に愚痴っているのも聞こえてくる…


「姪ちゃん、泊まりに来ている時に
笑えなくて、本当にごめんね。
心配で仕方がなくて、楽しい気持ちになれないの。
ぷかさん、わからないことだらけ。
ただ、出来る限りのことはしたいの」


どんなふうに受け取るかはわからない
精いっぱいの気持ちを姪に伝えました。


翌日の午前中


小休憩後、自分の皮を食べ始める大ちゃん
終齢幼虫へ。


脱皮の始まりから終わりまで
姪を呼び寄せて一緒に観たけれど


姪は一言も感想無しでした。


ぷか…⚮̈


「伝えたい守りたい」(2)へつづく
 ー『おかえりモネ第18週』サブタイトル

「わたしたちに出来ること」(3)

メルカリで購入した金柑の苗
包みを開けた瞬間


かわいい…♡


大事に育てられた雰囲気が漂ってくる


「幼虫に食べさせる」ために
やみくもに購入したことを反省しました。


「金柑」を育てたい園芸家にとって
アゲハチョウの幼虫は〝害虫


園芸専門店で探す
数年ものの立派な苗は
農薬が散布されています

『農薬の効き目が無くなるのは三週間程度です』
『幼虫がつきますと
葉が食害に合いますので 
こまめに駆除してください』


メルカリで購入した餌、無農薬の葉は
アゲハ幼虫では無く
他の虫が大量に発生していたこともありました。
取り引きされた方が付着に気付かず
輸送中に増殖したのでしょう


アゲハチョウの幼虫を狙う虫がいること
知ってはいるのに
餌葉の調達が第一で
詳細を調べる心のゆとりが無い
その他のことでも。


手遅れになっていることは無い?
不安。


〝地産地消〟の言葉が思い浮かぶ


→ホームセンターのペットコーナーで探す
カブトムシや金魚、ドジョウ!のエサ
は、あるのに
なんで〝アゲハチョウ幼虫のエサ〟
は、無いんだろう?


…ヒモジイナァ…(T-T)


食べるものが無いって
こんなに苦しいことなんだ…


金柑救世主の
「Uさんに葉を追加でいただきたいって伝えて欲しい」
渋る同居人に何度もお願い、説得

「私がいなくても

いつでも持ってて良いわよー。
実が欲しくて植えた訳じゃないのよ?」
Uさんのご快諾、いただきました!
ボキボキッて、すぐ折ってくれたそうです。


↑購入した金柑の苗、現在
苗周囲はメルカリで購入した緑肥・レンゲ


この頃は
大ちゃん・小ちゃんを無事に育てたい
ひたすらそれだけ


その時その時
出来ることを考えてー


ぷか…⚮̈


「伝えたい守りたい」へつづく
 ー『おかえりモネ第18週』サブタイトル

「わたしたちに出来ること」(2)


「アゲハチョウ飼育について」
ネットでの情報収集に明け暮れる


・葉は乾燥しないようにして冷蔵庫保存
・若齢幼虫はふたをして清潔な容器の中で育てる


幼虫2頭とも
金柑の柔らかい葉のみ摂取
少食だ。


無農薬栽培の金柑の葉も調達しないと


金柑の枝をいただいた、救世主のUさんは
近所の一軒家にお住まいの主婦の方
同居人が時々立ち話をする程度のお知り合い
新参者の私、顔見知りでは無く…


メルカリでのアゲハ幼虫の餌探しでは
すでに〝SOLD 〟画面も多く
「柔らかい葉でお願いします」って
追加メッセージをよく見かけた。
私と似た境遇、似た気持ちの人が他にもいるんだ
みなさん、がんばりましょう!
勇気づけられる。


朝、出かける準備をしていると…

(2→3齢幼虫脱皮)


初めて脱皮する場面に出くわして
喜んだのも束の間
十数分後


あ、あ、頭が取れたーーー!!!


声にならない絶叫(O_O)
脱皮失敗して頭が取れるってアリなの?
まったく動かない幼虫。
こうなったら何もできない
どうしたらいいのーっ(汗グッショリ)


時間切れ、
とととりあえず出かけないと( T_T)
後ろ髪を引かれる思いのまま出発


『脱皮したての頭は黄色いんです』


脱皮後の頭部の殻が体にくっついている
先程の状況と同様な写真が載ったブログ
出先で見つけ、とりあえず安心


帰宅後、幼虫タッパーへ直行
恐る恐る、中をのぞくと
2頭とも黙々と葉を食べており


ふー良かった…^_^


驚かないで。
膝の上にタッパーを静かに移動
食べ終えるのを、そおっと、見守る。
終わったら、おそうじするね


何だろう
この懐かしい穏やかさは


乳児の姪を抱いてミルクをあげる…


「食べてるー?」


!☆!ビクーーッ!(O_O)☆!
同居人が顔を出す。


「う、うん」
「名前は?なんて付けたの?」


え?名前?
えーっと…


「……大ちゃんと小ちゃん」


同じ頃、孵化したのに
大きさが少し違かったから。


知識が増えるに伴い、


新しく出来た、分かったことが嬉しい一方
出来ていないことは?
分かっていないことは?
不安も募る一方でした。


ぷか…⚮̈


「わたしたちに出来ること」(3)へつづく
 ー『おかえりモネ第17週』サブタイトル