祈りの旅 ネパール(2)
↑スワヤンブナート
ヒマラヤ最古の仏教寺院
『日々の生活が、
熱い信仰心なしには考えられない
この国では、宗教は
とても重要な位置を占めている。
カトマンドゥでは住んでいる
人間の数より多い神々が祭られている』
(〝地球の歩き方〟1999〜2000版)
バンコク、空港で
ネパール行搭乗口前、並びの椅子に
若い日本人女性が座り…あれっ…
海外旅行するには軽装過ぎる、
小ちゃな手提げひとつ。
「私、あの娘、成田でも見た」
同行の〝姫〟より。
そうだよね!私も見た。
彼女はそれほど、異様な雰囲気を
醸し出していました。
諸手続きを終えて、到着ホールへ
〝WELCOME TO〟のボードを掲げた
日本人男性ガイドNさんとご挨拶。
「?私たちだけですか?」
「今日はお二人だけですよ。
どうしてですか?」
さっきの彼女…状況を説明すると
驚きもせず、Nさんが
「時々、あるんですよ。
あなたたちが見かけたような、
何故だか若い女の子が
準備しないでトレッキングコースに
ひとりで入って、行方不明になる。
どこかで情報を手に入れて
慌てて親が探しに来るけど
まぁ、見つからないですね」
わりと普通、なの?
今までそんな話、
聞いたことが無い。
「さあ、行きましょうか。
昼ごはんを食べてから
カトマンズ観光。車が待ってます」
スワヤンブナートは仏教寺院、
火葬台のある
川沿いの寺院はヒンドゥー教。
街の中心部ダルバール広場、
どこも人、人、人…
とにかく賑やか〜(*_*)
今にも倒れてしまいそうなほど
高く細く木で組み上げられた山車。
「お釈迦様の誕生日、今日は
お祭りですよ。運が良いですね」
(調べてみたら、お誕生日では無く
雨乞いのお祭りのようです)
ちなみに↑のガーランド風の飾りは
選挙前、各候補者の旗印だそうで、
仏教寺院の5色旗ではありません(^^)
「次は〝クマリの館〟に行きましょうか」
姫、ニヤリ😏⚡️
↑クマリの館、中庭。
〝生き神クマリ〟は本来撮影禁止。
『家柄正しい幼女たちのなかから
選び出され初潮をみると交代する。
その選考にあたっては、
知能や学力ではなく、聖性があるかどうか
が基準になる』
『彼女は人間の姿をした強力な女神である
とされているから、人々に
敬われてもいるが、畏れられてもいる』
(〝地球の歩き方〟1999〜2000版)
到着し中庭で待機していたら、
しばらくして
〝地球の歩き方〟1999〜2000版
記載そのままに
『つまらなそうに
顔を出してくれ』ました。
両親から引き剥がされて
小っちゃい頃から、この館で
神としての振る舞いを僧侶や老女に
たたき込まれる日々。
可哀想、と彼女を観て私は思った。
うーん、どうなんだろう…
どうなんでしょうね…
『カトマンドゥのクマリが特別なのは
王政時代、国や国王に関する
預言を行うとされていたからである』
『2008年の王政廃止にともない、
新しいクマリに替わった』
『クマリに対する信仰心は
根強いものがあるが、
人々の考え方も変化しつつあり、
今後クマリが
どのようになっていくかは
不確定要素が多い』
(〝地球の歩き方〟2021〜22)
ぷか…⚮̈