祈りの旅 イギリス(4)
↑オックスフォード・
クライストチャーチ・大ホール
〝ハリーポッター〟
ロケに使われたところかと。
『中世のロマネスク様式では
分厚い壁で屋根を支えていましたが、
ゴシック建築では尖塔アーチや天井等で
屋根の重さを分散することが可能になり、
壁が薄くなったため大きな窓を設けて
ステンドグラスをはめ込むことが
できるようになりました』
↑クライストチャーチ・大聖堂
〝ベケットの窓〟
〝ベケットの窓〟は
大聖堂の中で最も古いもの
(1320年)
トーマス・ベケット
12世紀カトリック教会の大司教
いざこざあって
イングランド国王に暗殺されました。
亡くなってすぐ〝聖トマス〟と列聖され
ヨーロッパ中でカルト的人気を得
様々な奇跡伝説が生まれたとか。
中央(矢印)に
その暗殺シーンの貴重なパネルが
あります。
16世紀にカトリックと対決し
イングランド国教会を立ち上げた
ヘンリー8世…うぇー…
あの人か…
↑この人。
もとい、
イングランド国王ヘンリー8世が
カトリックに関するあらゆる物を
破壊し尽くそうとした際、
カトリック聖人トマスを記念した
この窓も壊されるところでした。
表面を細工して難を逃れたものの
元の顔は失われてしまったそう…
と、このように
聖堂内のたくさんのステンドグラス
ひとつひとつに物語がありそうです。
通りすがりの観光客な
キリスト教徒で無い日本人、
友人と私、二人きり⁉︎
プライベート・大聖堂。
デカく綺麗なステンドグラス
一個一個に
「うぁー‼︎」の五段活用
感嘆シャウトを上げていました。
↑〝ヨナの窓〟(1630年代)
観光順路最後、のステンドグラスの前
…気配…
ふっと振り向くと
長椅子に金髪の青年が一人
垂れた頭の前に手を組んで
少しも動かずに
私達が賑やかに入場する前から
祈りを捧げ続けていた…
午後遅く、堂内やや薄暗し
白い、淡い光が
彼を包んでいるのが見えました。
真剣な、
真剣な祈り…
ここは〝静〟謐な祈りの場
気付くことができて
良かったー
神聖な心持ちで
大聖堂を後にしたのでした。
ぷか…⚮̈




